市民大ホール 市民の声は届くか 2019年3月11日

青梅市はケミコン跡地に作ろうとしている市民大ホールを「平土間にする」という基本構想を出しています。平土間とは、すなわち学校の体育館みたいな床。いすを並べて音楽やダンス、演劇などを鑑賞し、都合によっては3つに仕切って会議や宴会などもできる形にしたいらしい。

これには市内の文化団体を中心に大ブーイングが出ました。「しっかりした劇場の機能を持つひな壇式の大ホールを」ということで2月からの市議会に3件の陳情が出されています。

「市民意見を聞いてきた…」と市は言っています。でもコンサルタント会社が「市民を委員に加えて継続的に検討する」ような形を提案したにもかかわらず、そういうことにはそっぽを向いています。(こういうところは昔のまんまの古い体質が透けてますね。情けない)

「そういうひな壇ホールが欲しいなら、羽村市のゆとろぎや、あきる野きららホールを使えばいい」などと言い出したので、市民の怒りはさらに大きくなっています。

私は文化交流センターの小ホールを、小さいながらも充実した高機能の小ホールにしたかったのですが、残念ながら、期待とはまるで違う中途半端なものになってしまいました。文化団体にも不評です。ここもまた平土間なのです。

こうなったら、大ホールは高機能のいいホールにしなくては!!

特別委員会で3件の陳情を話し合うというので、今日は傍聴に行ってきました。市民の傍聴者もたくさんおいでになっていました。

結論から言うと、市は揺らぎ始めています!!

東青梅のケミコン跡地に公共施設を建てるにあたり、民間企業に手を挙げてもらい、建設から運営まで委託する計画ですが、有効な提案が民間企業側から示されなかったのです。

大急ぎで進めようとしたスケジュールも無理が見えてきていますしね。

市民が使わない大ホールでは、稼働率・利用率は上がらないと思いますしね。

陳情に関しては今日は結論に至らず、茅野市民館という市長たちが視察に行ったホールを特別委員会もあさって視察に行くということで、終わりました。

私は担当課である企画政策課の説明を注意深く聞いていて、あっ、市は今までのままの平土間構想で押し通せなくなってきている、と感じました。

市民の声は市を動かしつつあると思います。