青梅の森(永山北部丘陵)でホタルを見る

ホタル観察会の主役はゲンジボタルですが、今年は低く舞い飛ぶヘイケボタルをたくさん見ることができました。ヘイケボタルは青梅市内ではヌカボタルなどと呼ばれ、ゲンジよりずっとつつましい光ですが、湿地に集まってまたたく様子は、生きた宝石と言いたい美しさ。ゲンジとヘイケを同時に見られるなんて、いまではなかなかできないことです。ホタルが好む湿度と気温の高い夜ではなく、涼やかな夜でしたが、参加者の方々と本当に幸せなひと時を過ごすことができました。
青梅の山に感謝。そして農地を守り湿地を活かす緑地保全を続けていらっしゃる方々に心から感謝申し上げます。

写真は八王子在住のホタル研究者小俣軍平先生からいただいた本です。小俣先生は長く中学校の教師をされ、退職後も多くの教育相談に応じておられる方ですが、徹底して自分の足で山へ入っていく自然研究者でもあります。都の自然環境保全審議会の先輩でもあり、永山の希少植物を「移植すれば問題ない」とする都と開発業者に対して、八王子市内の巨大開発での移植がほとんど失敗しているという実例を克明に示して、反対をなさったことなどを決して忘れることができません。